GitHub実践入門──Pull Requestによる開発の変革 WEB+DB PRESS plus (大塚 弘記/技術評論社)

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WEB界隈で働く現役でも、いまだGitHubを使ったことがない・使えないという人が少なくない。

確かにもし自分の会社が「そういう環境」だったなら、使いたくても使えないという人もいるだろう。しかし、GitHubくらいは使えなくては先が思いやられるというものだ。

と言いつつ、本書を読むと自分の理解していたGitHubなどほんの一握りだったことが嫌でもわかる。読んだその日から実務に活かせること請け合いの活用方法が網羅されている、これぞ技術書。

git commitコマンドを実行する前にgit diff HEADを実行して、今回のコミットが前回のコミットからどのような差分があるのか確認をしてからコミットする癖を付けると良いでしょう。ここで出てきたHEADというのはあなたが作業しているブランチの最新のコミットを参照するポインタです。

git log –graphコマンドで確認すると、トピックブランチ(feature-A)でコミットされた内容がマージされたことがよくわかります。トピックブランチとして分岐され、統合されている様子がわかりやすく表現されています。

バージョン番号の振り方
ソフトウェアのバージョンの振り方を定めたバージョニングポリシーは、シンプルで理解しやすくすることをお勧めします。
たとえばx.y.zの3種類の数字でバージョンを管理した場合のルールは、
・xは大きな機能変更や下位互換性のない場合インクリメント、yとzの数字を0にする
・yは新しい機能の追加や既存機能の削除などでインクリメント、zの数字を0にする
・zは内部的な変更のみの場合にインクリメント
となります。具体的には、
・1.0.0:初めてのリリース
・1.0.1:小さなバグの修正
・1.0.2:脆弱性の対応
・1.1.0:新機能の追加
・2.0.0:UI全体の刷新と新機能の追加
のようにバージョン番号を振っていきます。
Git Flowを採用する場合は、開発者間でバージョン番号を使ってのコミュニケーションが発生するので、バージョニングポリシーをあらかじめ決めておくことが望ましいです。

今までバージョン番号を振ろうと思ったこともないので、地味に勉強になった。機会があれば、ぜひバージョン番号を振ってプロフェッショナル風を吹かせてみたい。

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