メタバースとWeb3 (國光 宏尚/エムディエヌコーポレーション)

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WEBでメシを食っている会社としては、これからWEB界隈がどうなっていくのかを把握しておくことはあまりにも重要である。

少なくとも、現在お金をいただいて請け負っている業務の6〜7割は、十年後には存在しないだろう。当たり前といえば当たり前だが、この本を読めばその漠然とした予想がリアルな危機感として立ち上がってくる。

そこで生き残るには、スタッフのスキルの底上げはもちろん、会社の仕組み自体を大胆にアップデートしなければならない。

備える時間はまだある。縁あって、今この本を読むことができた幸運に感謝したい。

VRとARの違いはわかるけれどもMR、XR、ミラー・ワールドと言葉が雑然としてきてよくわからなくなっている、という感じなので、それらをリブランディングしたのがメタバースなのです。 (中略) Web3は仮想通貨、暗号資産、ブロックチェーン、クリプトのリブランディングです。

MR(Mixed Reality)は日本語で「複合現実」、XR(Extended reality)は現実世界と仮想世界を融合した技術の総称で、VRやARやMRはこのXRに含まれる。

ソーシャル時代の戦いの重要なテーマは「グーグル社が取れないデータとは何か?」でした。人が誰と会って、どこに行って、何を食べたか。これを誰かが地道に集めるのではなく、「承認欲求」という手法を使って自発的に吐き出させることに成功したのがフェイスブックを中心とするソーシャル各社です。 (中略) Web 3.0時代に考えなければならないのは「フェイスブックもグーグルもアマゾンも取れていない重要なデータは何か?  そしてそれを吐き出させるインセンティブは何か?」という二つの問いに答えられるかどうかです。

ここからのメタバースはいまのリアルな世界に匹敵する経済圏が一からできてくる。そして、そこは誰かから奪う必要もないのです。それだけの広大なフロンティアが生まれてきた、というのが「まさに、いま」だと思います。

株式会社の歴史は意外に浅く、1602年にオランダ東インド会社が設立されたところから始まります。では、株式会社の何がすごかったのでしょうか?それは「リスクをとった挑戦ができるようになった」ということです。

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