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おすすめ度:★★★★★
自己満足度:★★★★★
めずらしく買ったのではなく借りた本。2、3ページめくっただけで、興味深さが尋常ではない。
なんどもなるほどなァーと感銘を受けてしまった。
下記引用(広告の中に挿入されたキャッチコピーの部分)。
昔は安い酒で、夢のことばかり話した。
最近は高い酒で、金のことばかり話している。
結婚前は花嫁、結婚後はただの嫁だなんて
かわいそうな人のニュースをみた。
思わず泣いた。
チャンネルを変えたら芸人がいた。
思わず笑った。
テレビを消したらぜんぶ忘れた。
毎日、ちがうものが食べたい。
毎日、おなじものが食べたい。
私に詳しい人がたくさんいると、
そこが地元になる。
好きです。別れましょう。
肝心な話って
いつも一秒かからない。
引用終わり。
キャッチコピーってのは、ほんとうにすごいものだと思う。その名のとおり、圧倒的な”つかみ”である。
「テレビを消したらぜんぶ忘れた。」まったくその通りすぎてうなってしまうし、「毎日、ちがうものが食べたい。毎日、おなじものが食べたい。」は、一瞬矛盾を感じさせてしまいかねない言葉だが、これはスーパーの西友の広告で、ただ家庭で料理して食べましょうとかいう以上の、日々の生活のなんたるかというか、漠然と、ああ、そういう生活っていいよね、スーパー行こうか、というような訴求力が尋常ではない。ただただすごい。
すごいぞコピーライター。しかし博報堂出身者が多すぎて、なんだか溜息が出るぞ。