宗教と現代がわかる本2007 (渡邊 直樹 (編集)/平凡社)

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ツイッターのタイムラインで、フォローしている書籍紹介botから本文の一部が流れてきたので即amazonで購入。

最近その買い方が多い。ちょっとでも興味を持ったらすぐに買う。届く。読む。すばらしく便利であり、出不精のわたくしにぴったりである。しかし、この勢いでこれ以上賢くなったらどうしよう……。

それはさておき、想像よりもやたら大判で分厚い本で邪魔なので、実家に帰る前に読み終えて捨ててしまおうと思い集中的に読んだ。読み終わった。

内容は、タイトルの通り、現代における宗教とは何かが、様々な論者による多種多様な観点で語られており、非常に興味深い箇所が多かった。小林よしのりのインタビューなど特によかった。最近、彼はAKB48に狂っているらしいが、やはりまともに語らせるとこの人の頭はとんでもなく冴えているのだなと感心する。

それはさておき、本文よりかいつまんで引用、引用。

※【】は引用者

死んだ人が葬式をするなとか、葬式の指定するのは間違ってる。あれは生きてる人間のためにやるものですから。【養老孟子】

同僚が死んでお坊さんが来て、そのお坊さんに「死んだらどうなるんですか?」と聞いたら、「死んだらおしめえよ」と言ったって。あれはできた坊主だ。日本人の宗教観をよくわかっている(笑)。【養老孟子】

〜中略〜死というものを麻原彰晃なんかはぼっと引き出してきて、「人は死ぬ、必ず死ぬ、絶対死ぬ」ってなんべんでも繰り返したわけでしょ。それで若者に死と直面させてしまったわけですから。日常の生命至上主義の世の中で生きてきたのが、「死んだら地獄に行くぞ地獄に行くぞ」って言われたら、それはものすごいカルチャーショックでしょう。そこでばーんと捕らえられてしまった。【小林よしのり】

【体外受精について】敬虔な信者夫婦の中には、セックスと子作りの分離に耐えられず、別室でただちにセックスする例もある。

もともとアメリカ合衆国は、宗教移民の入植によって築かれた国である。「自由の国アメリカ」の自由とは、宗教自由を意味した。

引用終わり。

しかし宗教ってのは興味がつきない。すべての宗教は死の恐怖の克服がその源にあると言われる。

確かに死は怖い。怖いから神にすがる。祈る。それはとても”合理的”だと思うのだが、翻って日本人は、それこそ「死んだらおしめえよ」と笑えるのはなぜなのかと、単純に疑問である。

薄っぺらいようで、実はとんでもなく頑強なアニミズムがいまも脈々と息づいているのかもしれない。

水にも火にも風にも土にも、米粒のひとつにさえ、すべてに神が宿っている。八百万の神々の住むニッポン。確かにそう考えると、まったく安心してナンマンダブとアリガタヤでほのぼのと生きて死ねそうではある。

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