現代美術コテンパン (トム・ウルフ (著), 高島 平吾 (翻訳)/晶文社)

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さすがに夜がふけてまいりました。

最近、ほんとうに、毎晩心底おもうんです。この夜がおわらならければいいと。つまり、朝が来なければいいと。

だから、眠るのが、とてもいやなんです。

毎日が、ただただ、”どうしようもなく無意味に”過ぎていく。または”なんの意味も見出せずに”過ぎていく。

これって、恐怖だと思うんです。そして、現に、わたしはいま、毎日が、すごく苦痛です。

以下本書より引用。

「美術家にとっての美学は、鳥にとっての鳥類学のようなものだ」とは、好んで人口に膾炙されたバーネット・ニューマンの名文句。

これから25年ののち、といえばそれほど荒唐無稽にも思われないだろうが、要するに紀元2000年という年に、メトリポリタン美術館が「アメリカ美術:1945-75」という回顧展をやるとする。そこで私は予言するのだけれど(ここまでさらけだされた以上はね!)、この時代を画した三大作家として大きくあつかわれるのは、ポロック、デ・クーニング、ジョーンズではない。グリーンバーグ、ローゼンバーグ、スタインバーグだ。壁にかかるのは、縦6フィート半、横11フィートの巨大な解説パネルである。

引用終わり。

なんか全体的に、現代アートに対する痛烈な皮肉たっぷりなのだが、いかんせん現代アートに詳しくないぼくは、その皮肉をいまいち理解できなかった。ので、わかっている人の半分も楽しめなかった、気はしている。

しかしまあ、上記の引用によると、たぶん、現代アートというものを形成(というか発明)したのは作家というよりも批評家であり、それはとどのつまり現物よりは”理論”ではないかということだろう。

まあ、現代アートは知的ゲームなんだよ、って、誰かが言ってた。「芸術は爆発だ!」って、いまだに字義通りに受け取ってる日本人には縁遠い、ちんぷんかんぷん、むしろ詐欺、それが現代アートというものなり。