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人生は大きな暇でしかなく、すべてはその暇をつぶすためにあるんだ、なんて考えに至ったのは大学の二年の終わりごろだった。
そんな考えを裏付けるかのようなこの本。人生はまさに退屈。
下記引用。
「遊びが大切だ」とか「快楽を肯定せよ」とか言われると、もうごく単純な疑問が湧いてくる、ということなのである。それはつまり、「飽きないか」ということなのだ。
立花隆の『アメリカ性革命報告』(文春文庫)には、実験的に二十人程度の精力旺盛な男たちを毎日ポルノ漬けにしてみると、三週間の実験期間を過ぎるころには、全員がすっかりポルノに食傷していた、とある。それは恐らく生身の女でも同じことだろう。禁圧がなければ、快楽も感じられなくなるのである。
昭和初期の農村で、一日農作業に従事していた老婆が、日暮れ時、仕事を追えて田の畦に座り込み、「ああ、えらかった」と言いながら陰部に手を差し入れてオナニーに耽るという光景が目撃されている。オナニーにせよセックスにせよ、それは重要な娯楽だったのではなかろうか。
引用終わり。
なんかぼくが引用したところだけだと、ただのエロ論みたいになってしまったが、まあ、ぱらぱらと興味深いことは書いてあった。気がする。
いまからあと4冊記録せねばならないので、駆け足で終了。