現代美術のキーワード100 (暮沢 剛巳/筑摩書房)

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現代美術の用語を100個ピックアップして、現代美術とはなんぞや的なことを論じた本。

が、よくわからんがうんざりする。どうもわかりにくい。アマゾンでの評判も上々のようだが、どうもよくわからん。

ダダ? キュビズム? フルクサス? あー、うん、そうなんだー、で? という感じがする。

別にアートに対する興味が減衰しているわけでもない。しかし、たぶんアートとは用語ではないのだと思う。ひとつひとつの言葉をピックアップしても、何も見えてこないような気がする。用語がいくらわかっても、知っていても、たぶんアートの本質にはたどりつけないのではないか、なんて、大仰なことを思う。

ぼくとしては、アートとは、たぶん流れだと思う。適当に言えば、方丈記の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」みたいな話で、その水の一滴一滴をいくら凝視しても、何も見えてこないのではないか。

まあいいや。本書よりそこここを引用。

ポップアートという言葉は、1950年代半ばのロンドンのアートシーンで、批評家のローレンス・アロウェイの周辺で用いられたのが最初とされ〜中略〜だがアロウェイがアメリカへと拠点を移した1960年代以後は、ポップアートの中心地もアメリカへと移行していく。

オークションにあっては、あらゆる時代やジャンルの美術作品が取引の対象となるが、そのなかにあって現代美術の作品は比較的低価格で推移してきた。歴史的評価の定まっていない現代美術は投資の対象としてリスクが大きい上に、発注によって制作されたコミッションワークなど市場に出ない作品も少なくなかったため、値が上がるのは評価の定まるアーティストの死後と相場が決まっていたからである。しかし近年では、存命中のアーティストの作品が非常な高額で落札されることも珍しくなくなった。金融のグローバル化が進展した結果、自ら価値を作り出せる実験的な市場である現代美術への関心が高まり、多くの優秀なトレーダーがこの業界に参入、また欧米諸国のみならず、日本、中国、中東諸島などの資本もこの市場へと流入してきたからである。

ホワイトキューブの普及は、額装の有無という点でもそれ以前の展示とは大きく異なっていた。20世紀前半までは、油彩、水彩を問わず絵画を額に入れる場合が圧倒的であったのに対し、抽象表現主義以降は作品を額装せず直に壁に設置する事例が増えていく。これは、多くの作品がサイズの点で額装に適さなかったことに加え、額の装飾性が作品鑑賞上でのノイズとなることを嫌い、白無地の壁そのものを一種の額に見立てて作品への没入と誘う触媒とするためでもあった。

以上。

ほんと思う。「売れるのは死んだあとだよね?」 と言うのはいい加減にやめていただきたい。まったく辟易する。ぼくが売れるかどうかはともかく、存命中でも売れるものは売れる。食える者は食える。時代は変わったのだ。