容疑者Xの献身 (東野 圭吾/文藝春秋)

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昨日ので最後の予定だったのだが、駆け込みで読んでしまった。

小説は読まない主義なのだが、これはたまたま樋口だったかに借りて、なんとはなしにめくってみたら……圧巻である。

ぼくは理解力があまりよろしくないのでちゃんと筋が理解できるだろうかと思ったりもしたが、最初の50ページで完全にのめり込んでしまった。

推理とかトリックとかアリバイとか、そもそもそういう単語の響きが”お寒くて”嫌いなのだが、めくるめく展開に完全にどうでもよくなった。

ラストのどんでん返しは映画の「ゲーム」や「セブン」にも通じる衝撃がある。

読んだ人にしかわからないだろうが、ぼくとしては石神がかっこよすぎる。目が細く、太め、頭髪薄め、身なりに無頓着な中年男という設定がまた素晴らしい。

というかまあ、作者の東野圭吾の頭がすごい。すごすぎる。こんな物語を組み立てられる頭っていったいどうなってるんだとしか思えない。とりあえず、仮に話す機会があったとしたら、ぼくのバカが三分くらいで露呈し立ち直れないコンプレックスに陥りそうなので、できれば一生関わりたくない思う。

推理小説で本文を引用する必要などないのだが、とりあえず本文から抜粋。

・「感情の問題ではない。殺人によって苦痛から逃れようとするのは合理的ではないからだ。なぜなら殺人を犯すことによって、またさらに別の苦痛を抱え込むことになる。石神はそんな愚かなことはしない。逆に、論理的でありさえすれば、どんな残酷なことでも成し遂げられる人間だ」

・「純粋なんですよ。石神という男はね。彼の求める回答は、常にシンプルです。いくつかのものを同時に求めたりしない。少々のことでぐらついたりもしない。でもそれは、生き方があまり上手くないということでもあります。得られるものはすべてかゼロか。いつもそういう危険と隣り合わせだ」

以上

なんか、ぼくの性格は石神に似てるところがあるんじゃなかろうか、なんて思った。”いくつかのものを同時に求めたりしない”し、”得られるものはすべてかゼロか”というところなんて、まさにそうである。

はあ、それにしても久しぶりに心底小説にハマった。あっという間、2日での読了でした。

今度こそ最後。俗っぽい本でおしまい。今年もあと八時間少々である。さよなら、さよなら、さよなら。

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