デュシャンは語る (マルセル デュシャン (著), ピエール カバンヌ (著), Marcel Duchamp (原著), Pierre Cabanne (原著), 岩佐 鉄男 (翻訳)/筑摩書房)

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あのデュシャンがいろいろ詳しく語っているらしい!ということで、アマゾンの評価も高かったし買ってみたが、なんか最初から最後まで退屈だった。

そもそもこの人自体が謎で、問題の核心をはぐらかすところがある、というのはわかるが、しゃきしゃきはっきりしゃべらんかい!という感じである。

以下本書より引用。

タブローはそれをつくった人間と同様、何年かたてば死ぬのだと考えています。それから、それは美術史と呼ばれるようになるのである。今日の真っ黒になってしまったモネと、六十年から八十年も前の、輝きを放っていた、つくられたばかりのモネとでは、たいへんな違いがあります。

私は、芸術家の「メディア」としての側面を信じています。芸術家は何かをつくる。そしてある日、大衆の介入によって、彼は認められる。そうして、彼は後世にも名を残すことになるのです。この事実を無視することはできません。それは二つの極みによって産み出されるものだからです。作品をつくる者という極があり、それを見る者という極みがあります。私は、作品を見る者にも、作品を作るものと同じだけの重要性を与えるのです。

「これはデュシャンではないと言ってみる。裏返すとデュシャンだ」(ジョン・ケージ)

引用終わり。

最後のケージの言葉、正直よく意味はわからんが、わからんけれども、ははあ、なるほどと思ってしまう。

デュシャンの作品は好きだし、20世紀というか、未来永劫天才という評価で落ち着くんだろうけれども、この本は微妙。