エリック・ホッファー自伝―構想された真 (エリック ホッファー (著), Eric Hoffer (原著), 中本 義彦 (翻訳)/作品社)

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今月の読書会の課題図書なので読んでおいた。

まあ、おもしろいと言えばおもしろい。興味深いと言えば興味深い。

著者は沖仲士の哲学者と呼ばれているそうなのだが、沖仲士なんて言葉は知らなかったので、まずはそこから調べねばならなかった。「狭義には船から陸への荷揚げ荷下ろしを、広義には陸から船への積み込みを含む荷役を行う港湾労働者の旧称。(weblio辞書より)」らしい。まあ、土方のような感じだということで理解した。

以下本書より引用。

私が急に不安にかられたのは、朝が「明日」の消失にほかならなかったからだ――死は一ヶ月先でも、一週間先でも、たとえ一日先でも、恐怖をもたらすことはないだろう。なぜなら、死の恐怖は「明日」がないということだからだ。

どこまでも続く道としての人生という不意に浮かんだ考えが、自殺への抵抗の最初の暗示だったことに、そのときは気づいていなかった。

見慣れたものを新しく見せられるかどうかが、創造的な芸術家の指標である。

とくに欲しいものを手に入れたときには、幸福などほとんどないとうのが世の常である。

仕事が意義あるものであるという考えを捨てなければなりません。この世の中に、万人に対して、充実感を与えられるような意義のある職業は存在していないのです。

引用終わり

しかし思うに、まっとうに、粛々と、ごく平凡に一労働者として一生を過ごせば、誰しも哲学のひとつやふたつは出来るものだろうとは思う。ただ違うのは、それを表現する術を持っているか否かだったりする、と思う。

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