夜明けの街で (東野 圭吾/(角川文庫) )

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今年は東野 圭吾の本、というか小説をけっこう読んだ気がする。

東野 圭吾と言えばミステリーということになっているが、本書はミステリー要素はかなり薄く、物語的要素が前面に押し出されている。

どんな話かと聞かれれば、完全に不倫の話である。心理描写などが実によく描かれている。というか、異常なほど、あまりにもよく描けていると思う。

なんとなく印象に残った部分を、以下本書より引用。

この十年で、自分がいかに多くのものを失ってきたかを自覚せざるをえない。こうして若い女性と食事をする機会を得ても、現在進行形で語れる瑞々しい話題といったものがまるでない。素敵な体験も、自慢話も、全部遠い過去のことだ。

引用終わり。

「現在進行形で語れる瑞々しい話題」が無いということの、非常な悲しさが想像できた。それが無くなったら、終始思い出話で過ごす日々なんて、ちょっと拷問だなあと思う。

それはともかく、結婚は恋愛ではない。ときめきも何もなく、あるのはただ生活だ、なんてことをよく耳にする。

そういうものなんだろうか。考えてみたところで未婚なので、その辺りはさっぱりわからない。しかしまあぼくは飽きっぽいので、結婚したとしてもある日突然の思いつきで離婚しそうではある。が、できれば離婚はしたくない。とりあえず結婚がしたい。それはともかくなかなかいい本だと思う。

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