日本売春史―遊行女婦からソープランドまで (小谷野敦/新潮社)

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完全にタイトル買い@amazon。

だって売春って、興味あるでしょ。売春婦(夫)は、有史以来もっとも古い職業のひとつと言われている。

なまぐさ坊主の少年買い、古代ギリシャの少年愛など、興味は尽きない、って、そういうのは売春の王道ではないが。

以下本書より引用。

大脳が発達したために「退屈」を覚えるようになり、その退屈をまぎらわすために、生殖を目的としないセックスを始めたというのが、私が退屈論(河出文庫)で展開した説だ。

エイズは梅毒以上に恐ろしい病気である。ところが事実上の売春であるソープランドにおいて、コンドームを用いない「ノースキン」というサーヴィスがあるという。私であれば、そんなサーヴィスは怖くて受けられないが、あるということは、快楽を病気の危険よりも重んじる者がいるということだ。

振るとか、もてたとかいう語は江戸の遊里語である。

男色あるいは衆道なるものは、古今東西を問わず、対等の性愛関係ではなく、少年愛の変形となるもので、古代ギリシャで祖蔵ですが論じたのも少年愛だし
~中略~
古代ギリシャでは、女は男よろ劣ったものであり、美しいものとして愛するに値しないとされ、代わりに美少年が愛情の対象となった
~中略~
ソクラテスは、鶏姦により少年との交わりを批判し、精神的な愛を商用した。それをプラトンが記したのが「パイドロス」や「饗宴」で、のち十五世紀に、イタリアのマルシリオ・フィチーノがプラトンの著作をラテン語訳し、注釈をつけ、これを男女間の性愛に当てはめたため、「プラトニック・ラヴ」の語が生まれたのである。
もともと少年愛を対象とした思想だから、むろん結婚や生殖のことなど念頭に置かないものだったが、近代以降、奇妙な誤解を受けて、あたかも肉体関係のない恋愛が崇高であるかのいごとき、ジッドの「田園交響曲」のような思想が生まれたのだが、ジッド自身が同性愛者で、妻との間にも肉体関係がなかったとされている。

引用終わり

プラトニック・ラヴの語についてのところ、なるほどすぎる。こういう知識大好き!

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