野獣系でいこう!! (宮台 真司/朝日新聞社)

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めちゃくちゃ良い本。と、ぼくは思う。

宮台は現代の天才とか言われているらしいが、その天才さが遺憾なく発揮されているように感じられる。

“辛口”とかいう生ぬるさではなく、論破か喝破、ものすごい正確さで世の中のあらゆることを論じている。

適当にしゃべっているようで、しかし随所になるほど納得共感示唆エトセトラが散りばめられている。

付箋を貼ったページが多すぎて、とてもすべてを紹介できないが、下記本書より引用。

愛人はある一定期間の売春だし、結婚制度だって生涯を売り渡すという意味で売春と本質的に変わらないと思うんですよ。

マイナスのマイナスはプラスになったりするじゃん? だから”オレのことはオレにしかわからん、だから誰も分かってもらわなくてけっこう”っていうふうに、徹底してそれでやると、むしろインパクトが生じて、逆に”こいつの言ってることは分かる”、”誰にも分からねえだろうってのは分かる”っていうような奴が出てくる可能性が、なきにしもあらず

「地方の時代」というときに、自分たちの村にもいいものがあるじゃないかという形の村おこし運動というのがありますよね。だけどこれは従来の「東京/地方」という図式を単に温存しているだけにすぎなくて、それが東京コンプレックスの裏返しなのだということは地元の人たちにも分かってきたわけです。「地方独自のコミュニティー」みたいなことを言うときに、誰もが大きな嘘を感じるわけです。

(靖国問題について)

問題は裁判が公正であろうがなかろうが、講和条約に調印して裁判結果の受諾を当事諸国に約束した以上、戦犯が合祀された墓地を「一国の首相や大統領が」参拝する行為は、その意図がどのようなものであれ、講和体制への挑戦という意味を必然的に帯びることだ。

以上

地方に戻ったので、実感として感じられるからか、この「東京/地方」という図式は、確かに気持ちが悪い。そんなに東京コンプレックスなら東京に行けよ、もしくは合併でもしろよと思ってしまう。

地方から渋谷の東急東横線が埼玉まで直通になっただかどうだかのニュースを見たってしょうがないだろう。いったい、地方の人はああいうニュースを見て何を思うのだろう。

とりあえずぼくとしては、そんなニュースは見ない。というか最近あったので、即チャンネルを変えた。地方在住者にとってそんな情報は無駄でしかない。なんなら近所のスーパーのチラシのほうが百倍万倍有益である。

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