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不勉強ながら、アメリカくんだりまで来ているくせに、この方のことを今の今まで存じ上げなかった。
冒頭で、幼少の時分に姉と戯れていて事故が起き片目を失明したというショッキングな下りがあるが、そのようなハンディをまったく感じさせないエネルギーがみなぎっている。
アメリカンドリームを実現した男として語られることが多いようだが、彼の性質からすれば、アメリカでなくても、どこでものし上がったろうと思う。魅力的な人物なんだろうとは思うが、しかし、特に勇気づけられたわけでもなければ、感銘を受けたわけでもない。終始真顔で淡々と読んだ
いつか松下幸之助の本なども読んだが、世界に冠たるリーダーになった人というのは、ビジネスの手法云々よりも、精神論を多く語る向きがある。人生、山あり谷ありで、最後に試されるのは心構えだということのなのかもしれない。
今日のことを明日に回したら、明日やるべきことは明後日に回ってしまう。そういうことが繰り返されると、人間はずるいもので、やるべきだったことをしらっと忘れて、どこかに放置してしまうようになる。
まあ、その通りではあるが、目新しいものでもない。
個人的にはビジネスの手法云々にあまり興味はないので、精神論を語る方が好みではある。とはいえ、優れた精神論は、聖書をはじめ、この世にごまんとある。では、この種の書物から何を学べるかと言えば、現代における生き方のナマの実例だろう。
では、そのナマの実例とやらが何の役に立つのかと言えば、うむ、と考え込まざるを得ない。こんな人もいるんだなあ、と、それだけである。それだけではあるのだが、忘れたころに何かの役に立つかもしれない。そもそも読書なんてのはその程度のものである。