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ITの世界、特にフロントエンドと言われる領域の技術の流れは恐ろしく早い。と、言われる。それはもう、とんでもなく速いので、誰も彼も必死で追いかけなければならない。
で、この本は、そのような、とにかくは追いかけて追いかけて、でも、なんのために追いかけているのかよくわからなくなってしまうくらい必死で追いかけて、そろそろバターになっちゃいそうな人のために書かれている。たぶん。
追いかけて、先の先
最近、一生懸命、WEB関連の書籍を読み漁っている。というと言い方が悪いが、ちゃんと勉強している。これからフリーランスのWEBデザイナーとしてやっていくつもりなので、そのポーズというか、アピールである。
アイコンフォントにはいくつかの問題があります。1つはアクセシビリティにおいて、疑似要素で指定したUnicodeをスクリーンリーダーで読み上げてしまう場合があることである。この問題に対しては、WAI-ARIAのaria-hidden=”true”を加えることが1つの解決方法です。
こういうのを呼んで、ふーん、なるほどねと言える程度の知識はある。しかし、なぜWEBの知識というものは、こうも一般人と共有することが難しいのだろうか。
WEBという錬金術
WEBというテクノロジーは現代における錬金術である。無から有を作り出す。
この本ではないが、今朝、おもしろいくだりを読んだ。仮に中国がカリフォルニアのシリコンバレーを攻めて征服したとしても、得るものは甚だ少ないだろうと言うのである。
ゴールドラッシュの時代ならいざしらず、現代、金銀財宝はハイテクな人の頭の中にある。そんな頭のいい人たちは、あれこれ事前に察知して、危険が迫れば難なく高跳びしてしまう。
現代、攻撃して侵略して征服してという伝統的な手法で儲かるのは中東くらいのものである。そう、金(ゴールド)もそうだが、石油もまた、逃げも隠れもせずそこに在る。実際、あの辺りは今日もきな臭い。
開発者用ブラウザ
話は変わるが、本書で得た一番の収穫は、Google ChromeとFirefoxに、以下のデベロッパー向けバージョンが存在するというのを知れたことである。
通常のバージョンより不安定らしいが、挙動は通常のものより速い。また、Chrome Canaryに至っては、新機能が追加されたり削除されたりと、毎日更新されているというから驚きだ。
芋の話をしよう
さらに話は飛ぶ。たとえば、芋を育てている人がいて、彼/彼女は芋のプロフェッショナルだとする。そこで彼らの持つ知識や技術は、確かに一朝一夕には習得できない極めて高度なものであるのだが、しかし、誰でも説明されれば皮膚感覚として理解できる種類のものではないだろうか。
しかしWEBは違う。本当に門外漢にはわからない、というか、長年この業界でやってきた人でもわからないことばかりで、もっと、わからないことが毎日攻めてきて死にそうなのである。むしろ死にたい。
そんなだから、普通の人がいくら説明されても疑心が消えないのも無理はない。横文字ばかりで信用できない。怪しい。騙されている気がする。その通りだ。でも、信じてほしい。私だって芋の話がしたいんだ。とりあえず、お芋、食べよう。