Web制作者のためのSassの教科書 改訂2版 Webデザインの現場で必須のCSSプリプロセッサ (平澤 隆 (著), 森田 壮 (著)/インプレス)

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ここ数ヶ月、立て続けにCSS、Sass関連の書籍を読み漁っているので、目新しいところはない。もっと、本書の改定前のバージョンも読んでいるので、復習に近い。とりあえず、私は自称Sassマスターだということで話を進めたい。

学習コストに見合うのか

Sassは確かに便利だ。ただ、どうしてもコンパイルは面倒くさい。もちろん、PreprosのようなGUIコンパイラーを使えば簡単にできるのだが、CSS単体を触るのとは異なり、余計な処理、ひと手間がかかる感は否めない。

そのせいか、SassにはCSSにあるような、素人でも触ってみようという気にさせる無邪気さというか、能天気さがない。少なくとも一度はしっかり学ばないと運用していくのは厳しいだろうと思うが、趣味でやるような人がわざわざ時間を割いて学ぶ価値があるのかと言えば、ちょっと疑問である。

とまれ、いずれは各種ブラウザ自体がscssファイルを解釈して直接読み込めるようになるのではないかと期待しているのだが、どうだろう。

Sassが終了する日

遅かれ早かれ、その日は来るだろうと思う。それで、費やした学習コストは泡と消える。一度そうなれば、Flashみたいに一瞬で消える。それは恐ろしいことだ。

Sassマスターともなれば、メンテナンス性を考慮し、細かくパーシャルファイルを用意して作り込み、これで完璧だというようなところまで行けることは行けるのだが、一抹の不安は消えない。

HTMLも、CSSも、いつか消える

何もかも完璧ではないし完全でもない。WEBの世界はいつも暫定的で、今のところベストな方法で、とりあえずとりあえずと言いながら暴力的に突き進む世界である。

それはそうなのだが、必死で作っていても、頭の片隅で、この会心の作も、いつかは消えてしまう。消えるとまでは言わなくとも、使い物にならなくなる。そんな恐怖がある。たぶん、WEBを作っている人なら、みんな一度は感じたことがあるはず。いや、ないか。

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