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以前と比べればフリーランスの社会的立ち位置は改善していると思うので、個人事業でも十分だとは思う。特にコロナ禍以降は、顕著にフリーランスのポテンシャルが増している。
とはいえ、個人はやはり個人、そして法人は腐っても法人であるので、たとえひとり法人でも、煩雑な手続きの分だけ得られるリターンはある。
経営者とはお金のことを考える人
企業に雇われて生きていると、いわゆるサラリーマンである限り、自分の給与以外のお金の流れまでは気が回らないものである。
経理とは、「経営管理」の略称であり、経営の舵とりを手助けするものであり、決して、作業などではありません。イメージとしては、「経理=お金、会計、税金のバランスをとる仕事」と考えて下さい。
一般に、正社員1人につき、企業は給料の約2、3倍のコストが必要と言われる。たとえば月給30万円の人材には、企業側は90万円ほど負担しなければならないということである。
なにはなくとも、経営者たる者そのあたりのお金回りの実情を知っておかなければならない。
経営とは税金との戦いでもある
ある支出が、経費になるか否かは会社経営にとって死活問題である。それはつまり、税金の多寡に関わり、キャッシュフローに直結するからである。
Googleに支払う広告費であるアドワーズ、あるいはGoogleから受けとる広告収入のアドセンスは、Googleが海外にあるため、消費税はかかりません。売上も経費も原則として消費税対象外として処理します。金額が大きいので要注意です。同じようなものでもYahoo!に関するものは、Yahoo!が日本法人なので消費税の対象となります。
どんな分野にしろ、知識は力である。源泉徴収に飼い慣らされ、自分がいくら税金を払っているかも知らない日本のサラリーマンは、とにもかくにも税金について一通り学ぶべきだろう。
ひとり法人の強みと弱み
なんにつけてもひとりは気楽なものと昔から相場は決まっているが、寝込んだ時などは、自然、人の存在のありがたみを思うものである。
とはいえ、だから人が絶対必要だとは思わない。確固たる方針を定め、準備を怠らなければ、ひとりでも全然うまく、楽しくやっていける。
取引が多いと証拠を「集める」のが大変になります。「取引が多い=仕事量が多い」とも言えますので、ひとり社長の場合は、できるだけ単価を上げて、仕事量を減らすべきでしょう。その結果、経理もラクになります。ひとり社長がやるべきではない取引としては、「報酬が魅力的でも、信用できない・嫌いな相手との取引」「入金が遅い取引」「自分のスキルアップにならない取引(単純作業)」「価格的に不利」「在庫などこちらがリスクを負う取引」などがあります。
集団には集団のやり方があるのと同じで、ひとりにはひとりのやり方というか、生き方がある。集団内に安住している人は、しばしば個で孤の存在に、見当違いのアドバイスを垂れるものだが、たいていは屁の突っ張りにもならない。
本当の孤独を知る人は、ひとりであることのメリット・デメリット、集団に組み込まれることのメリット・デメリット、その両方を知っているものだが、どうして、集団に隷属する人は、集団のメリットと個のデメリットばかりを言い立てる。
「なぜ結婚しないのか?」なんてのがいい例で、「なんで離婚しないのか?」と聞かれても困るのと同じである。もはや何においてもふつうなどあり得ない時代に、人様に言えることといえば、せいぜい自分の経験談くらいのものである。
それとて、あくまで参考に過ぎず、決して人に勧めたり強要できるようなものではない。真実は人の数だけある。人間、財を成そうが老いようが謙虚でありたいものである。
話が脱線した。最後に、これは学ばなければまずわからない会計の勘定科目の豆知識をひとつ。
レンタルサーバー代、ドメイン利用料、そしてDropboxやEvernoteの使用料の勘定科目は、なんと「支払手数料」。どうも腑に落ちないが、そういうものなのだと割り切らなければ生きていけないのがこの世の辛いところである。