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自分の仕事がディレクションメインになっている現状を考えれば必読だったと思える一冊。
自分で手を動かして自分でスケジュール管理をしてというフリーランスならば、進捗管理やモチベーションへの配慮も必要なかろうが、しかし、人は簡単には動かない。
ただ指示書を渡してやっといてでは決して完成しない。だからこそディレクションというものが必要なのだということを再認識した次第。
プログラマーから「いまこの機能のコードを書いていてさ」と言われたことに対し正しい評価をしたり、デザイナーの完成度が50%程度の成果物からそのエッセンスだけを見抜き、最終成果物の手助けになるよう指示をしたりということができなければ、そもそも管理の意味がない。例えばあなたがデザイナーで「どうですか?」「何%できていますか?」とだけひたすら聞いてくるWebディレクターを信頼できるだろうか? 筆者の個人的見解ではあるが途中の成果を正しく評価できるのがWebディレクターの重要な役割である
提案書を見せる相手は、業務に忙しいマネージメント層や決定権を持つポジションの相手が中心だ。そんな相手に物事を伝えるときには、細かく書くよりもタイトルとビジュアルを見ればすぐに詳細も憶測できるようなものがよい。表現は簡潔に、データも変化が起きていることが伝わればよいので、最小限に抑える。
Webディレクターの中にはHTMLコーディングができたり、簡単なPHPが記述できたり、Photoshopによるデザインができたりという人も多いかもしれない。しかしWebディレクターという仕事に就いたからには、できるだけ自分で手を動かさないようにしたい。手を動かす仕事とディレクションは本質的には別物で、自分が手を動かし出すとそちらに没入し、ディレクションが確実に疎かになる。気持ちはわかるが、緊急事態に備え日頃から外部スタッフのコネクションを多くストックしておくなどして、できるだけ自分の手を動かさないような体制作りをすることが重要だ。