【採択結果発表】第24回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)応募プランに係るWEBデザイン関連業務の募集

第24回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)応募プランのイメージイラスト、黒子がオフィスワークをしているイラスト(山本ありさ作画)

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2020年9月13日(日)~2020年10月14日(水)の期間で募集いたしました、「第24回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)応募プランに係るWEBデザイン関連業務の募集」について、全19件のご応募をいただきました。

当方の通常営業では、1時間あたり5,000(税抜)で仕事を引き受けておりますが、今回のプロジェクトに限り1時間米一合でWEBデザイン関連業務全般を請け負うという我ながらいかがわしい呼びかけに、真摯かつ情熱をもってご応募いただき本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

現代美術家であると同時にプロのWEBデザイナーでもある新宅睦仁による厳正な審査の結果、以下5件について採択させていただきましたので、ここに発表させていただきます。

森 賢児 様、福岡県の顔写真

森 賢児 様Mori Kenji

応募動機について

私はWebエンジニアとして働きながら、個人で4年間 Webサイトを開発しています。https://price-sale.com という価格コムが中古対応したようなサイトです。

エンジニアリングの経験は有りましたが、Webデザインの経験がなかったため、WebサイトのUXの改善や、サイトの価値を正しく伝える部分についてぜひ協力をお願いしたいと思い、本件にご応募させていただきました。

土屋 美希 様、シンガポールの顔写真

土屋 美希 様Miki Tsuchiya

応募動機について

15年前から趣味でベリーダンスを学んでおり、6年前からインストラクターをさせて頂いております。

当初主人がWEBサイトや名刺を作成してくれたのですが、数年前からWEBサイトが使えないまま(ドメインは残っているようです)どうにかしないといけないなぁと思ったまま何もできておりませんでした。

本業や子育てなどが多忙だったため、また自分を発信するのが苦手な意識から、ベリーダンスのマーケティングに関わることを怠ってきました。WEBサイトを一新して頂くこの機会に、今までの自分を変えていきたいと思っています。

の顔写真

萩原 亮 様Ryo Hagiwara

応募動機について

とにかく我々アーティストはほとんどの場合金がない。金がなければ食っていけない。作品が売れなければ他の仕事で生活を補填するしかない。生活の為の仕事に時間を奪われ、作品制作が困難になる。しばしば、自分の本業は何なのか、自問自答する。

「私はアーティストではなくWEBデザイナー」と語らざるを得ない新宅氏に、深い共感を覚えます。 食えないアーティストが、食えないアーティストにWEBデザインを依頼する、なかなか皮肉が効いているのではないでしょうか。

ちょうどポートフォリオサイトを一新しようと考えていたタイミングでもありました。新宅氏の制作活動の一助になれば幸いです。

参考サイト: https://ryohagiwara.tumblr.com

相澤 祐司 様、静岡県の顔写真

相澤 祐司 様Yuji Aizawa

応募動機について

たまたまツイッターを見ていた所、新宅さんの応募のプランが流れていました

確か締め切り日の当日の午前中だったと思います、自分のホームページも随分と放置していましたので
応募のプランが面白い内容でしたので、急いで内容を考えて応募しました、締め切りのギリギリでした、、

その後に採用の通知を頂きました!久しぶりに合格通知をいただいた気分で嬉しかったです。

自分にはPCのスキルが有りませんので、見やすく更新がし易いページに作って頂けると幸いです

参考サイト: http://izu-imaihama.cocolog-nifty.com

野中 真規子 様、東京都の顔写真

野中 真規子 様Makiko Nonaka

応募動機について

独特な働き方をする人、たとえば「お客側にサービス料金を決めさせる人」や「無料でサービスして得たネタで表現して稼ぐ人」などに憧れており、自分の働き方も模索中です。

サイトリニューアルも考えていた中で、「サイト制作パフォーマンスを通して現代の労働のあり方を問う」本プランに惹かれ、新宅さんのサイトもかわいかったので応募させていただきました。

サイト自体も楽しみですし、自分のサイトを作ってもらう工程や完成形が、アート作品に組み込まれていくという流れに、とてもワクワクしています。

参考サイト: https://www.makikononaka.com

審査所感

アーティストによるアート作品制作の一環としての募集という性質上、アート関係者の応募が大半を占めたことは当然のことだったと思います。しかしながら、あくまでも「労働」の側面を押し出したいという思いから、むしろアート関係の方々を避けて選考を進めたというのが正直なところです。

アート関係者同士となると、労働というよりも、アートというの枠組みの中での一種お遊び的な、互いにアートの作法を了解済という、予定調和の空気が発生することを危惧したためです。

また、実はそれほど強く意識はしていなかったのですが、採択した案件の代表者が、男性3名、女性2名(1件ほど女性の方の辞退がありました)と、ジェンダー的にバランスが取れたことは結果的に非常によかったのではないかと思います。

今後の流れ

川崎市岡本太郎美術館および 岡本太郎記念館等にて、2020年11月中に発表予定の第24回岡本太郎現代芸術賞展の選考結果を待たず、各採択者と連絡を取り制作に着手する予定です。

各案件の進捗や成果物については、当サイトまたは tomonishintaku.comにて随時アップして参ります。

最後になりましたが、改めて、海の物とも山の物ともつかない企画にご関心をお持ちいただいた方々、ならびにご応募くださった方々には深くお礼申し上げます。

すでに現時点で、アーティストにおける労働のひとつの可能性を示せているのではないかと自負しております。今後の展開にもどうぞご期待ください。何卒よろしくお願い申し上げます。