社員ゼロ! 会社は「1人」で経営しなさい (山本 憲明/日香出版社)

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今年に入って法人を立ち上げ半年足らず。一人社長をやっている自分としては、非常に得るものがあった。まがりなりにも「社長」というような肩書を得ると、得てして人は虚勢を張りたくなるものらしい。会社の規模なんぞにこだわらず、他人は他人、私は私と、ブレずにやっていきたい。

会社が自然に大きくなっていくとか、大きくしていくことが理にかなっていたのは成長期の話です。成長期はもう終わったのですから、私たちは心して会社を大きくしないようにしていかなくてはなりません。

これからは、1人で得意で大好きなことをずっとやっていくことが大事になるでしよう。AI・ロボット・機械が活躍するであろう未来では、それしか生き残る方法がないと言っても過言ではありません。会社を大きくして、従業員をたくさん抱えるということは、画一的な仕事を標準化していく方向へ進むということになります。それはつまり、ロボットやAIが得意とする部分に向かっていくということです。結果、その仕事自体がなくなる可能性も高まります。1人で、自分にしかできない仕事、そしていつまでもできるような好きなことをやっていけば、機械化の波にのまれることもありません。

「無形資産」をマックスにしていくことも心がけましよう。お金や不動産などの有形資産はもちろんあったほうがいいですが、無形資産を持つことはとても大事です。無形資産の代表的な例は、信用とか知識、知恵、友人などです。これらがあれば、たとえ純資産がマィナスでも、プラスに転じさせることが可能になるかもしれません。知識や知恵があれば、それを使って商売をして稼ぐこともできるでしょうし、友人に助けてもらえることもあるかもしれません。

「パーキンソンの第二法則」でも定義されているように、仕事の量は与えられた時間を満たすまで膨張するものです。今5日でやつている仕事を3日でやれと言われれば、無駄なく仕事を進めてやれる場合が多いと私は確信しています。労働を制限するためには、「時間を区切る」ことが本当に大切です。毎日の仕事の終わり時間を決めてしまうのです。

パーキンソンの法則とはなんぞやと思ったので調べてみた。

パーキンソンの法則 「エコノミスト」1955
仕事はそれに使える時間があるだけ膨張する。
パーキンソンの第二法則 「法則と利益」1960
支出は収入一杯まで膨張する。
パーキンソンの第三法則 「順法者と無法者」1962
成長すると複雑になり、複雑になると衰退する。
パーキンソンの第四法則 「遅延の法則」1971
遅延は最も厳しい拒否である。

記事カテゴリー: 仕事