ノーコードシフト プログラミングを使わない開発へ (安藤昭太, 宮崎 翼, NoCode Ninja/インプレス)

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今でこそ誰でも気軽にブログなんかが書けて、簡単にSNSで発信できるようになったが、かつては玄人だけが踏み込める領域であった。

現在、便利なアプリを作ろうと思うと、まだまだプロに頼むしかないが、誰でも思いついた機能を自由自在に実現できる日もそう遠くはないと感じる。

将来的には、「ここをこうしてこう」みたいな命令だけで瞬時にアプリが立ち上がるようになる。そこでは誰もが開発者であって、既成概念に凝り固まったプログラマーではなく、とんでもなく柔軟で独創的なアイデアを持った素人こそが脚光を浴びるに違いない。

ノーコードツールを導入する場合、すべての要件や業務がきれいにすべてツールで自動化できるかというとそうではありません。あくまで汎用ツールとして誰でも80点くらいで使えるものなので、あとの20点はギャップが残ります。

「アプリを作る技術がある人」、つまりプログラミングができる人はこの世界にどれくらいいると思いますか。驚くことに、およそ0.3%しかいないのです。これはプログラミングできる総人口なので、例えばグーグルやフェイスブック、アップルなど、世界中の人々の生活に大きな影響を与える会社でプログラミングをするエンジニアは、ごく少数ということになります。さらに0.3%のプログラマー人口のうち、80%が男性です。さらに40%が白人人種です。乱暴な言い方をすると、インターネット上にあるさまざまなサービスやアプリの多くは「白人の男性」がアイデアを出し、企画し、開発し、運営しているのです。

システムを発注したことがある方ならわかると思いますが、システムを発注する時点では、数枚のプレゼン資料やひどいときには短文のメモしかないこともあります。発注される側は、不確実性が高ければ高いほど、高い額を提示せざるを得ません。この差額は、発注側と受注側の情報の非対称性であり、契約責任に伴うリスクにあります。そしてもちろん、これに受注側の取り分である利益が加算されます。

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